2020年1月に発売されたグライドライドから遅れること数か月、
足首に負担をかけず長距離を走るために作られたライド三兄弟の末っ子とした登場したシューズです。
●グライドライドと同じくガイドソールテクノロジーは健在
コンセプトは、長男のメタライド、次男のグライドライドと同じく、
つま先のそり上がりであるガイドソールテクノロジーは残したものの、若干マイルド仕上げることで、
自分の足で地面を蹴り上げる要素も十分に残したハイブリッドモデルということ。
ボリュームがありながらも反発性に優れるミッドソール
ミッドソールは、グライドライドがクッション性に優れるフライトフォームと反発性に優れるフライトフォームプロペルの二層構造だったのに対し、
こちらのエボライドはシンプルにフライトフォームプロペルの一層構造です。
十分な厚底ではあるものの柔らかすぎず、地面の反発をシンプルにもらうことができます。
ヒールカップはしっかりしている
グライドライドと同じく、ヒールカップもしっかりしていて、足をしっかり固定してくれます。
靴舌(シュータン)が分厚いのが面白い特徴で、薄いのが主流の今ではかなり珍しいですね。
重さは27.0cmで片足250g(実測)
このボリューム、安定性でこの軽さは特筆ものです。
安定性と軽さの相反しやすい要素をここまで両立したシューズはなかなかないでしょう。
グライドライドとの比較
足に負担がなくて、グライドライドよりも軽いならもうエボライドでよくね？
そんな声が聞こえてきそうです。
いえいえ、ご説明しましょう。この2つのシューズまったく用途が違います。
まずは、ステータスとメーカー推奨の使い方はこちら
| グライドライド | エボライド | |
| 重さ | 片足290g(27.0cm) | 片足250g(27.0cm) |
| ミッドソール | フライトフォーム+フライトフォームプロペル | フライトフォームプロペル |
| ターゲット | フルマラソン サブ5～完走 | フルマラソン サブ3.5～4 |
ですが私に言わせれば、グライドライドでもサブ4はできましたし、
単純に重さでは表せないと思います。ここで大事になるのはまずスピード別の感覚
色々な方がレビューしていますが、それはどれもサブ3レベルかそれ以上の方ばかり。
私のレベルから見たレビューをご覧くださいｗ
| グライドライド | エボライド | |
| キロ6～ | 十分なクッションで足を包み込んでくれる。ガイドソールが自然に前に進めてくれる | クッションはあるが、やや固く感じる。前に進む感覚はあるが自分で蹴りだす感覚も味わえる |
| キロ5:00～6:00(ジョグ) | やさしいクッショニングは変わらず。前に進めてくれるが、自分の足も少し使う感じ。 | 足離れがよくなり、シューズの軽さの恩恵を感じる。クッションの硬さも気ならなくなる。 |
| キロ4:30～5:00(ペース走) | クッションは優しいまま。若干だが、シューズの重さを感じる。だが、それ以上に足への負担が少ない恩恵が大きい | ゆっくり走っていたら固く感じたクッションが全く気にならなくなる。軽い分足離れがよくテンポよく進む。自分の足でける感覚が大きいが、最後に足を離れるときにガイドソールの恩恵を感じる。 |
| キロ4:00～4:30(閾値・インターバル) | このスピードだとかなりの着地衝撃だが、グライドライドはすべて受け止めてくれる。ただし、シューズの重さを感じる。 | クッションはむしろ柔らかく感じる。ガイドソールの恩恵はほぼ感じないが、蹴り上げ時に十分な反発が得られ、ぐんぐん進む感覚。 |
●結論
グライドライドは足を守ってくれる最高のシューズ。スピードを上げるとやや重いがそれ以上に足を守ってくれるので、後半脚がなくなってしまう人はサブ4レベルでも十分に使える。
エボライドは、キロ6よりも速いスピードで真価を発揮するシューズ。キロ4～5:30では、適度なクッション反発ももらえて、安定性も〇。ゆっくりでも使えないことはないが、その場合はすべてにおいてグライドライドが上回っている。
どちらのシューズもアシックスが開発した傑作と言えます。
用途に応じて使い分けたいですね！！
エボライド2も出ています。ミッドソールの厚さが強化されているようです。
サイズ幅は、初代はそれぞれ男性2E、女性Eのみでした。
最新のエボライド2では、一部のカラーで男性4Eと女性2Eの幅広タイプを追加でラインナップ。より選びやすくなっています。
私は割と幅広タイプなのですが、2Eでピッタリ履けました。
初代はこちら
エボライド2はこちら！
