2022年5月20日、アシックスのグライドライド3がついに発売となりました!
アシックスのジョグシューズと言えば、GT2000シリーズやゲルカヤノが定番ですが、2019年春にメタライド、秋に初代グライドライドと、エナジーセービングシリーズが発売されてから、状況が変わりつつあります。
エナジーセービングがコンセプトのこのシリーズは、前足部を反らせることにより、足首を使うことなく自然な前傾姿勢を促すことによって、最小限の足への負担で走れるようになっています。
最初に発売されたメタライドは定価29,700円(税込)とジョグシューズにしてはかなり高価であったこともありあまり普及はしませんでしたが、グライドライドは、従来のゲルカヤノやゲルニンバスと価格が変わらないこともあり、アシックスファンを中心に人気となりました。
そして、2020年1月に発売されたエボライドは、定価11,000円(税込)とコスパの良さもあり、こちらもかなり人気となりました。
グライドライド3の特徴
グライドライド3は、2019年秋に初代、2021年春に2代目が発売されて今回で3作目となります。
アシックスのランニングシューズの中では割と新しいシリーズですが、すでに多くのファンがいるシリーズです。
特徴は何と言っても前足部の反り返りで、普通に歩こうとする不自然に前に倒れる感覚があるほどです。
今回の3は初代に比べて若干マイルドになり歩く際の不自然な感じはだいぶ少なくなりました。
それが、走ると違和感なく走れるのですから本当に不思議なシューズです。
まずはアッパーから見ていきましょう。
アッパー素材はメッシュとなっており、しっかり通気性が保たれています。
また、シュータン(靴舌)はセパレートとなっており、従来通りの厚みがしっかりあります。
もちろん、二段はとめ用の穴もありますので、しっかり足をフィットさせたい人には最適です。
ヒールカップはしっかりあり、ジョグ用シューズとしてほしい機能はばっちりついています。
アウトソールについて
続いてアウトソールを見ていきましょう。
ジョグシューズ用のため、しっかりかかと部分の外側にラバーが配置されています。
また、中足部を絞り過ぎないことで、着地時の安定性が保たれています。
初代グライドライドと比べて見ても、中足部がさらに広くなっていることが分かります。
ミッドソールについて
ランニングシューズの根幹をなすと言っても過言ではない、ミッドソール。
ナイキのズームXやリアクト、アディダスのライトストライクなどが相当します。
現在、アシックスのランニングシューズのほとんどはフライトフォームという軽量性と安定性、反発力を兼ね備えたミッドソールを採用しています。
グライドライド3は、今回FF(フライトフォーム)ブラストプラスを採用しました。
1と2では、FFとFFプロペルの2層構造でしたので、反発力を強化したかなりの変化と言えます。
基本的に、安定性と反発性は相反することが多いです。なぜなら、跳ねればその分安定性は損なわれやすいからです。
そこでジョグシューズの場合は、
「安定性を保つために反発を抑える」
「反発もするが、その分アウトソールの中足部を広くするなどして安定性を保つ(その分重くなりやすい)」
と言った結果になります。
今までのグライドライドはやや反発を抑えていましたが、今回採用されたFFブラスト+はかなりの反発も併せ持っています。
FFブラストは、ノヴァブラストやダイナブラストに代表される、「とにかく反発力を上げて、楽しく走る」をコンセプトにしたミッドソールです。今回はそのFFブラストの強化版のFFブラスト+となり、軽量化もされています。
私の今までのアシックスのシューズを履いた経験で、ミッドソールを区分けしてみました。
フライトフォーム | FF プロペル | FF ブラスト | FF ブラスト+ | FF ブラストターボ | |
軽量性 | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
安定性 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ | ★ |
クッション性 | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★★ |
反発力 | ★ | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★★ |
主な搭載シューズ | メタレーサー エボライド2,3 グライドライド1,2 GT2000-9 ゲルカヤノ28 |
エボライド グライドライド1,2 ゲルカヤノ27 GT2000-10 ライトレーサー2,3 ゲルフェザーグライド5 |
ノヴァブラスト1,2 ダイナブラスト1,2 マジックスピード ゲルカヤノ28 |
ゲルニンバス24 グライドライド3 |
メタスピードスカイ メタスピードエッジ |
赤字は私が持っているシューズ
青字は試着したことがあるシューズとなります。
耐久性について
かかと部にしっかりとラバーがありますので、走り方にもよりますがかなりの耐久性はあります。
以下は、私が750km使用した初代グライドライドとの比較となります。
グライドライド3も同じくらいは充分に使用できそうです。
サイズ感について
私は、27.0cm(2E)を購入しました。
ちなみに、直近2年で私が購入したシューズは以下ですので、サイズ的には標準と思います。
エアズームペガサス39 27.0cm(2E)
エアズームペガサス38 27.0(2E)
フューエルセルRCエリートv2 27.0(2E)
フューエルセルレベルv2
スノーターサー 27.5cm(3E)
ウェーブライダーネオ 27.0(2E)
エアズームペガサス37 27.0cm(2E)
スノーターサーのみ、少しタイトな作りとなっていたのですが、他と全く同じサイズでOKでした。
重さについて
初代グライドライドは27.0cm(2E)で、295g(実測)
今回のグライドライド3は同じサイズで277g(実測)でした。
2は持っていないのですが、初代より18gも軽くなっています。
アウトソールの安定性なども強化して軽量化とは素晴らしいです!
他メーカーのジョグシューズに比べて20~30gほど重い印象だったグライドライドですが、今回のアップデートでかなり軽くなりました!
早速走ってみた
●キロ6:00~
足に優しいフワフワノ感触!そして、ガイドソールテクノロジーのおかげで体を自然な前傾に導いてくれます。足が自然に前に前に進む感じ!そして、今回FFブラスト+を採用したことによって、弾む感覚が強いです。弾みながら、前に進むので楽しく走ることが出来ます。
●キロ5:30
FFブラスト+の弾む感覚がどんどん強く感じられるようになります。もちろんガイドソールテクノロジーも健在で、前にどんどん進めてくれます。
●キロ5:00
このペースになっても、着地時の反発がしっかりあるので問題ありません。シューズの重さもそこまで気にならなく走ることが出来ます。
●キロ4:30
問題なく走れますが、若干シューズの重さが気になり始めます。ただし安定性を求めたいなら、選択肢としてあり得るかもしれません。フルマラソンまではきついかもしれないです。
私はグライドライドシリーズがとても好きで、初代グライドライドでフルマラソンを3回完走しています。
当時、GT2000-7で3時間54分が自己ベストだったのですが、初めてグライドライドを使用した際には、3時間36分に大幅自己ベスト更新!他の2回も3時間39分、3時間33分です。
一般的にサブ5から完走がターゲットと言われているシューズですが、当時の私はフルマラソンで後半失速しやすかったので、初代グライドライドを使用して、足を守って4時間切りを3回達成しました。
●楽に長く走れるだけでなく、反発力も併せ持つシューズに!
●ただし、速く走るためよりもランニングを楽しむための反発力のため、普段のジョグに最適
●フルマラソンで後半足を残したい方にもおすすめ!
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
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