歌劇ノンノ、無事に終了しました!
正確には終了していました。でしょうか。
コロナ禍の現在、演奏活動を行うことは並大抵のことではありません。「今は控えるべき」という、ご意見も当然あるかと思いますし、個々の考えを否定するつもりもございません。でも、私達は公演することを選択しました。
公演があったのが、8/22。ちょうど2週間経過し、コロナに見回れることなく無事に終わったのです。
●歌劇「ノンノ」のあらすじ
ノンノは海薔薇(ハマナス)の花から生まれた不老不死の美しい乙女。 … ノンノは、こうして1万年以上も続く大きな争いのない縄文世界を築きあげるが、魔の大妖怪の手先となった弟の手で深傷を負い、心ある縄文人の隠れ里で3000年もの長い眠りにつく。
私の演じたユンは、縄文の里でつつましく暮らしていた一族の若者。幼なじみのラーはお互いに意識しあう里でも公認の間柄。
でも、里を訪れた海ばらの蕾のノンノの美しさに心奪われる。そして、ノンノを守って死んでしまうという、王道の悲劇キャラクター。私にもっとも似つかわしくないキャラクターです(笑)
風の大祖霊の大竜巻に驚いてユンに話しかけるラーと縄文ごとをつま弾くユン
言霊人(ノンノ)が現れた時、琴を差し上げることが先祖代々の遺言
言霊の里を守り続けよと天の声を聞く、左からラー・ノンノ・ユン・長老。
この壮大な物語は北海道の詩人、原子修先生に八木幸三先生が曲を付けてくださりました。
スタッフ・オーケストラ・歌い手すべてオール北海道で臨んだ作品です。
ノンノをかばって海鵜に刺殺されるユン
ラーは、ユンの亡骸を抱いて慟哭する(この場面は腹筋全開ですw)
ユンが死んで、ノンノ様が意識不明となってから3000年。
ノンノ様が復活されました。その間、ユーラシア大陸では人工文明が発展。
縄文の里は隠れ里を作って、昔ながらの生活を守っています。ユンもラーも代々継承されて100代目を迎えています。
ノンノ様の復活を喜ぶ新しいユン。
ノンノ様は、ラーと自分の肉体を合体させて、霊のノンノとして地上を見守ります。そして、ユンとラーが中心となって言霊人の言い伝えを伝承していくことになります。
無事に大団円を迎えました!
オール北海道による新作オペラ、携わることができてよかったです。
未熟で足を引っ張ることばかりでしたが、貴重な経験をさせていただきました。
この作品をきっかけとして得た出会いや経験は忘れることはありません。
最後まで読んでくださってありがとうございました。