今月の中旬。アシックスより、エリート用のフルレングスカーボンプレートシューズ「メタスピード+」が発売となりました。
先日、アシックスとサウルスジャパンの共催にて行われた大人のタイムトライアル「Meta Time Trials」に出場した時のこと。
何とメタスピード+の無料貸し出しが行われており、レースでも使用してもよいとのことでしたので、使わせてもらったのです。
メタスピード+とは
昨年3月、満を持して発売されたアシックスのフルレングスカーボンプレートシューズ「メタスピード」
2019年頃、エリート向けランニングシューズは、まさにナイキの独占一強状態でした。
その独占率は、プロのマラソン大会や箱根駅伝でシェアを8割以上ナイキが占めるほど。
他メーカーは死活問題となり、ナイキに追いつけ追い越せとシューズ開発に取り組んできました。
その様な中でアシックスが昨年3月販売したのが「メタスピード」
勝ち方は一つだけか
をコンセプトにストライド走法(体のバネを使って大股で走る)用の「メタスピードスカイ」、ピッチ走法(足の回転を速く回して走る)用の「メタスピードエッジ」を販売したのです。
結果は、ナイキの誇る二大エリートシューズ「ヴェイパーフライネクスト%」「アルファフライネクスト%」のシェアには及びませんでしたが、オリンピックで使用する選手が現れるなど、確かな手応えを得たのでした。
そして、今回の「メタスピード+」
同じくスカイとエッジの2種を投入、前作に改良を重ねて発売されたのです。
日本人ならアシックス
日本人の足の形に合うから。日本のメーカーだから。
理由は単純ですが、かくゆう私もアシックスのシューズが大好き。
確認してみたところランニングを始めてから5年が経とうとしていますが、これまでに私が購入したシューズの半分がアシックスでした。
さて、これまでに購入した25足の内訳(買いすぎwww)
購入順(重複しているのは2足目購入です。)
アシックス 12足
ゲルスノーライド、ゲルフェザーグライド4、GT2000-5、GT2000-7、グライドライド、ゲルフェザーグライド4、ゲルニンバス21、エボライド、メタレーサー、スノーターサー、グライドライド、グライドライド3
ニューバランス 4足
フレッシュフォームビーコン、フューエルセルレベルv2、フューセルセルRCエリートv2、フューエルセルRCエリートv2
ミズノ 3足
ウェーブエアロ16、ウェーブエアロ16、ウェーブライダーネオ
ナイキ 3足
ペガサス37、ペガサス38、ペガサス39
ブルックス 2足
ゴースト10、ゴースト10
ホカオネオネ 1足
カーボンX-SPE
あらためて書き出してみると本当に買いすぎですwww。
もちろん様々なメーカーからいいシューズがあるわけですので、色々買っているのですが何て言うか「基準がアシックス」何ですよね私の場合。
例えば、昨年レース用シューズとしてフューエルセルRCエリートv2を購入した時も最後まで、メタスピードと悩みました。
昨年メタスピードを買おうと思ったけど見合わせた理由
私のフルマラソンの実力はサブ3.5(3時間30分)レベル。正直言ってエリート用のフルレングスカーボンシューズが必要かと言うとそんなことは決してないのですが、巷には色々な噂がありました。
●良い噂
「ナイキのヴェイパーフライでサブ4(4時間切り)を達成できた!」
「エリートじゃなくてもカーボンシューズの反発の恩恵は得られる」
●良くない噂
「足が疲れていないときはいいけど、疲れてくると扱えなくなってくる」
「フルマラソンをカーボンシューズで走ったら怪我をしてしまった」
当時の私は、アシックスのグライドライドを主にフルマラソンに使用していました。
グライドライドは、サブ5(5時間切り)~完走を目標とした、ゆっくりでも足が疲れないように長く走ることをメーカーコンセプトとしてうたっているシューズです。
周囲からは、グライドライドはサブ4(4時間切り)やサブ3.5(3時間30分切り)にしては重過ぎる。そんなに足に優しくなくてももう少しだけ軽めのシューズでも良いのではないか。と言われたものです。
私が初めてサブ4を達成した時のシューズは、アシックスのゲルフェザーグライド4。
まさにサブ4をコンセプトにしたシューズでした。しかし、私はランナーの中では体重が重たいほうで、サブ4を達成は出来たものの、終盤で大失速。足にも大きなダメージが残る結果となったのです。
そこで、次の大会ではGT2000-7を使用。これはサブ5~完走向けのシューズですが、タイムは2分ほどしか伸びなかったもののレース後の足のダメージが段違い。私にはしっかりと足をサポートしてくれるシューズがよいのだと思いました。
そして、その年グライドライドが発売されます。「アシックスの厚底」と聞いて、すぐに飛びついた私はこのシューズで大会に出場。すると、3時間40分を切る大戦果。すっかりグライドライドのファンになった私は、そこからの大会はグライドライドを履き続けたのです。
3大会連続でグライドライドを使用し、3時間36分、3時間39分、3時間33分と安定した記録を出し続けたものの夢のサブ3.5には至らず。何かを変えないといけないと思って投入したのがエボライドでした。
グライドライドの兄弟シューズであるこのシューズは見た目はとても似ていますが、少し軽めに作られており、ターゲットもサブ4~サブ3.5。こちらを使用して初めてサブ3.5を達成したのが、去年の5月。
とてーも前置きが長くなりましたが以上の経験を経て、着地の感触が柔らかく足に負担をかけずに重さも軽いシューズでさらに記録を目指したい!と、思うようになったのです。
当時の選択肢は3つありました。
ヴェイパーフライネクスト%(ナイキ)
まずは王道も王道。みんな大好きヴェイパーフライネクスト%。これは却下です。
だって、みんな履いてるからwww折角なら違うものを履きたいと言う、意味不明な理由でした。
メタスピード(アシックス)
そして、アシックスから出たメタスピードスカイ。
私は、特別ストライド走法と言うわけではないのですが、ゆっくり走るときもスピードを出すときも基本的にピッチが同じです。178~182の間で推移します。
つまり、早くなればその分ストライドを広げて走っているのです。
メタスピードを購入しておいて、ゆっくりジョグで使用するはずもなく使うならレース。それならば、よりストライドを広げることが出来るスカイの方が合っていると判断しました。
早速お店で試着させていただきます。印象は、「とんでもなく軽い。そして、中足部か前足部で着地してぐいぐい進むエリート用」と言った感じでした。
このシューズを履けばおそらく10kmやハーフではよいパフォーマンスが期待できそう。ただし、フルマラソンならどうか。ヒール着地の私にとっては軽さ以外の恩恵は少ないのではないか。率直にそう思いました。
フューエルセルRCエリートv2(ニューバランス)
そして、ニューバランスのフューエルセルRCエリートv2。こちらも試着してみました。
とにかく、着地が柔らかい。しかもヒールで着地しても接地がとても寛容に感じました。重さはメタスピードに比べて少しあるものの、これなら自分でもフルマラソンの最後まで扱えそう。
最終的にそう判断してこちらにしたのです。
メタスピードスカイ+の特徴
見た目は初代メタスピードスカイとそれほど変わりはありません。
ザ★厚底のレーシングシューズです。
アウトソールの形状もほぼ変わりません。アシックスグリップを搭載して、グリップを強化していますが、メインターゲットは前足部中足部着地ですので、かかと部分のラバーは最小限となります。
ミッドソールも前作と同じく、FFブラストターボです。柔軟ながらも反発力に特化した素材となっています。ただしスカイとエッジともに、前作に比べてミッドソールの量を増やしているようです。
見た目からも前足部から中足部にかけてさらに分厚くなっていることがわかります。
アッパーの素材は大幅に変わっているようです。履いた感触では、足あたりがよくなって、つま先部分の余裕が増えた気がします。
私はメーカーを問わず27.0cm(2E)サイズでほぼ合うのですが、前作メタスピードスカイの27.0cmでは長さが足りず27.5cmがちょうどよかったです。
今回のメタスピードスカイ+では、27.0cmがぴったりでした。
シュータン(靴舌)は今回もとても薄く、ピッタリと足にフィットするようになっています。
シューレース(靴紐)も前回のオーソドックスな形状からジャバラ状のほどけにくい形状に新開していますね。
エリート用のスピードシューズにしてはかかと部のクッションが結構しっかりしています。足を優しく包み込んでくれる形状です。
さすがにヒールカップ固くはありません。スピードモデルですので、そんなものかと思います。
実際に走ってみた
足入れして走ってみた印象は、中足部と前足部に着地するとFFブラストターボのクッションが最大限に感じられます。かかとで着地すると厚底のためもちろん固いということはないのですが、しっかりと地面への接地感を感じられます。
これは良い感触。厚底シューズは足へのダメージが少ない代わりに安定感がどうしても損ないやすいのですが、このシューズはかかとで着地した場合は地面への接地感が感じられるので、安定感が高い。そして、足を前に乗り込むとカーボンプレートとFFブラストターボの反発で前に飛ばしてくれます。
私は5kmレースでアシックスから借りて使用したのみとなります。
当日のレースは19:55でキロ4分で巡行しましたので、私のフルマラソンの巡航速度キロ4:50とはまたペースが異なりなります。
恐らくメインターゲットは、前足部や中足部で着地するフルマラソン2時間台のエリート向けと思いますが、私のくらいの実力でも使いこなせそうな体感でした!
キロ4でしか走っていないので何とも言えませんが、恐らくキロ5:30くらいまでは有用に使用できそうです。
それ以上ゆっくりとなると、このシューズの特性は活かすことが難しそうに思います。
●初中級者でも扱えるように進化!
●自己ベスト更新のための優良選択肢!
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
アルペンでも販売されています!
メタスピードスカイプラス
ピッチ走法用のメタスピードエッジ+はこちら!
こちらもアルペンでも販売されています!
メタスピードエッジプラス
改めまして…メタタイムトライアルで20分切り達成、おめでとうございました!!シューズ遍歴やスカイ+のレビュー、参考になりました(*^^*)
それにしてもゴセンで20分切り、この夏にスピード持久力をガンガンに鍛えたら、3時間15分前後は普通に出せるスピード。teppeiさんの秋のレース、楽しみにしています♪
げんさん、ありがとうございます!
最初から集団の最後尾につける姑息な手段でしたが、目標達成できましたw
自覚はしていましたので、途中で集団トップに立とうかとよぎったのですが、全然余裕がなく甘えてしまいました(;^_^A
スピード持久力を鍛えて、別海で3時間20分切りを目指そうと思います!