ランニングシューズ

【ホカオネオネ】カーボンX-SPE ポイントは安定感とほどよい固さ 疲労軽減のフルレングスカーボンプレートシューズ

昨年の6月に販売された、HOKAONEONE(ホカオネオネ)のフルレングスカーボンプレート搭載のランニングシューズ、カーボンX-SPE をレビューします。

HOKAONEONEとは

近頃ランニングシューズ界において勢いがあるフランスのスポーツメーカー。
ホカオネオネ公式

ちなみに、みなさま最初から「ホカオネオネ」って読めました?私はしばらく「ホカワンワン」って読んでましたw

元々、トレランでは人気があったメーカーなのですが、近年はロードのランニングシューズにも力が入っています。
特徴的なのは、ボリュームたっぷりのミッドソールとゆりかごをイメージしたメタロッカー機能による推進力がウリです。

分厚いミッドソール。そして、つま先とかかと部分が反りあがっています。着地からの前へのスムーズな体重移動をサポート。

ホカオネオネで有名なのは何といってもクリフトンシリーズ。抜群の柔らかさと軽量性を兼ね備えた、主力シューズです。

カーボンX-SPEの基本機能


普段履きに使いたくなるような、丸くかわいいらしいデザインもホカオネオネの特徴。

アッパーはエンジニアードメッシュを採用していて、通気性抜群。シュータン(靴舌)は、スピード系シューズでは流行りの一体型です。伸縮性があり、足をしっかり包み込んでくれます。
この角度からも、ミッドソールが見えます。それだけ接地面積が広く、安定感に寄与しています。

ミッドソールは二層構造。上部は柔らかめのホカオネオネ独自の「フライフォーム(アシックスのフライトフォームと名前似ててややこしい!)」下部はEVA(合成樹脂)となっています。

そして、その間に、フルレングスでカーボンプレートが挟み込まれてることが靴の裏側から確認できます。

カーボンXとの違いについて

カーボンX-SPEの「SPE」は「Special Edition」の略。
初代カーボンXとの違いは以下となります。

カーボンX-SPE カーボンX
重さ 27.0cm片足250g(実測) 27.0片足241g(公式サイトより)
アッパー エンジニアードメッシュ素材 エンジニアードメッシュ素材
シュータン(靴舌) 一体型 独立型
ミッドソール フライフォームとEVA二層構造 フライフォームとEVA二層構造
アウトソール なし なし
カーボンプレート あり あり
かかとの補強 あり なし
シューレス補強 あり なし

カーボンXとの違いは、かかと部分の補強とシュータンの構造です。

この金色の部分があることによって、ヒールカップが強化されて安定性に寄与しています。
また、シュータンの一体化もフィット感を向上させるためのもの。

そのほか、シューレース(靴紐)周りや、アッパーであるエンジニアードメッシュがのつま先部も補強がされていて、
とにかくカーボンXに比べて扱いやすい配慮がふんだんに取り入れられています。
その分、8g重くなっているため、これをどう捉えるかは非常に悩ましいところ。

私は、8gの違いなら安定性があった方がいいと思い、SPEを選択しました。

早速足入れしてみる

エンジニアードメッシュ素材のアッパーは、ほぼ伸縮性はありません。ただし、一体化のシュータンが伸縮性があり、柔らかく包み込んでくれるため、フィット感は上々。ヒール部分は補強が入っているおかげでしっかり抑えてくれる感覚があります。
ミッドソールは想像よりも固い。代表的なクリフトンシリーズや、それよりも一段階軽いリンコンシリーズと比べても、固めです。

ただし、それはあくまでもホカオネオネの中でというだけであって、ミズノのウェーブライダーシリーズやアシックスのGT2000シリーズくらいの柔らかさはあります。

早速走ってみる

●キロ6 片足250gあるはずなのに、それ以上に軽く感じる。ゆりかご形状のメタロッカー機能で足を使わなくてもスムーズに前に進めてくれます。ただ、このスピードなら、このシューズを選択する必要はなさそうです。カーボンプレートの反発もそれほど感じません。

●キロ5 この靴の足回りの良さが発揮されるように。カーボンプレートの反発も感じます。少し固めの接地感とミッドソール形状がマッチして、ピッチが上がっていく感じを味わえます。

●キロ4:30 カーボンプレートの反発が強くなっていきます。ただし、「びょん」という感じよりは、どんどん足が回っていく感じです。接地面積が広いため、安定感も高く、とにかく足が疲れにくい構造ということがわかります。

●キロ4:00 このスピードとなると、少しだけ重さが気になるかもしれません。同じ、スピード系シューズで多少の重さがあっても、ストライドを伸ばしていく系のシューズでしたら、振り子の要領で重さを推進力に変えることもできるのかもしれないのですが、このシューズはメタロッカー構造でピッチで進んでいくのに向いている気がします。まあ、私のキロ4:00は息も絶え絶えなのであまり参考にならないかもしれないですがw

おすすめターゲット

・安定性のある足が疲れにくいフルレングスカーボンプレートシューズ
・サブ4からサブ3.5で後半に足を残したい人推奨!

サイズ感について

サイズ幅は、男性はE幅のみ。やや細身ですが、普段2Eを履いている私でも履くことができました。
女性はD幅(普通)となっています。

耐久性について

アッパー部分にかなり補強の入っているカーボンX-SPEですが、アウトソールにはラバーがありません。
そのため、削れは正直言って結構早いです。
普段のジョグというよりは、スピード練習やここぞのレースで使うことをおすすめします!

最後に

近頃のカーボンプレートシューズは、ナイキのヴェイパーフライに代表されるように、
柔らかいクッション&フルレングスカーボンプレートが主流です。
一方でその柔らかさゆえに、足首周りが不安定で疲労する方もいます。
そんな方には、カーボンXシリーズは選択肢になるのではないでしょうか。
現在は、カーボンX2 が発売されています。また、このカーボンX-SPEもお手頃になっていますので、
興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。

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最新のカーボンX2もあります。


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