【アシックス】ゲルフェザーグライド　原点に立ち返るシューズ。ノーコンセプトは立派なコンセプト。

今、ランニングが熱い！
え？今じゃなくて前から？
そしてそれに呼応するようにランニングシューズも激熱です。
特にナイキがカーボンプレート入りの厚底シューズ「ヴェーパーフライ」を投入してから、その加熱っぷりはとどまることがありません。
今から羅列することは近年厚底シューズに対して特に言われていることです。

近年の厚底シューズに対する風潮は

・厚底シューズは脚がつかれない
・今薄底とか、マゾにもほどがある
・だけどフォアフット(前足部着地)じゃないと扱えない
・いやいや、そんなこと無いヒールストライク(かかと着地)でもあり
・でも、サブ3レベルじゃないと能力引き出せないんでしょ？
・だから、そんなこと無いって試しに履いてみてよ
・でも、お高いんでしょう？
・それはカーボンプレート入りは高いけど、ノンカーボンはそうでもないよ。
・折角ならカーボン入りがほしいじゃん
・やっぱり欲しがってんじゃん。じゃあ試してみればいいって。
・ほらでも脚を甘やかして弱くなるとか言うじゃない
・レースとその前だけ使えばいいんだよ！
・終盤脚が持たなくなるって言うしさ
・さっきは甘やかしてるとか言って今度はなんだよ！

厚底派、薄底派、どっちも派、それぞれあるでしょう。
どちらが良いかは最終的に好みに集約されると思うのですが、ここでひとつ疑問が。

アシックスのGT2000は厚底？それとも薄底？
んー、少なくとも薄くはない、ジョグ向け、初心者向けなので手厚いクッションもある。
じゃあ、厚底？いや、厚底シューズが登場する数年前より以前から今のままあるんだからそれも違くねえかい？

アシックスのソーティマジックは？
そんなの薄底に決まってる。あれが厚底って人は裸足で走る人くらいだ。

そう、すべてのシューズが厚底と薄底に集約されるわけではありません。
たしかにこの2つはコンセプトがはっきりしていますよね。
　・足の疲労軽減とプレートによる反発を最大限利用する厚底シューズ
　・地面の設置感覚を重視して、より自然な走りを通級する薄底シューズ
特に、厚底に慣れると足の筋肉が弱体化するとかの意見もありますが、それはきっとシリアスランナーさんのことだと思いますので、私にはあんまり関係ないかなと思っています(笑)

そして、今回のゲルフェザーグライド。厚底でも薄底でもないシューズです。

ゲルフェザーグライドの特徴

そして、いよいよ本題。アシックスのゲルフェザーグライドの話。

●重さ
27.0(3E)で片足245g(実測値)。
GT2000(約300g)ほど重くないし、クッションが手厚い訳じゃない。ソーティマジックやターサーエッジよりは重いし、クッションもある。そして、万人受けするフラットソール。
ジョグシューズなのかと言えばそんなことはなく、ナイキのペガサス(約270g)やミズノのウェーブライダー(約270g)より軽い。

●アッパー

一般的な通気性のよいメッシュ素材。ストレッチもそこそこあって、足にぴったりフィットします。
靴舌もセパレートでしっかりあり、厚さも普通といったところ。

●ミッドソール
現行のゲルフェザーグライド5では、クッション性と反発性に優れるフライトフォームプロベルを採用しています。
エボライドやライトレーサーと同じ素材です。これは、やはり完全なジョグシューズではなく、ある程度スピードを求めていることがわかります。

●アウトソール

癖のない、フラットソールを採用。どこで着地してもスムーズな重心移動を促します。

かかと部はヒールカップがしっかり入っていて安定性があり、またゲルが入っているのも特徴。
着地衝撃をしっかり受け止められる構造になっています。

また、横から見るとしっかりとアーチサポートも入っていて、長時間ランニングによるアーチの崩れを防止してくれます。