【レースレビュー】 2023.5.21 第49回洞爺湖マラソン2023 焦りでペースを乱し撃沈！そもそも実力不足か？

「第49回洞爺湖マラソン2023」完走してきました！
北海道でその年の最初に行われるフルマラソン大会、今回は10kmの部が約1,000人、フルマラソンの部が約3,500人と、コロナ前に近いくらい多くの方が参加されました！

当日の動き

フルマラソンのスタートは午前9時。
札幌近郊から参加するためには早めに家を出なくてはなりません。
私の住む北広島からは高速道を使用して約150km。所要時間は2時間弱です。

●4:40　起床

●5:00　朝食
フルマラソンでは大量のエネルギーを消費するので、糖質を大量に摂取します。
目安は、1,200～1,500calです。
私の体重70kgで3時間30分～4時間走り続けた場合は消費するカロリーは2,500～3,000cal。
肝臓に貯蔵されているグリコーゲンは個人差に寄りますが、1,500～2,000cal。
そのため、30km近くでエネルギーが枯渇します。

対策としては、ある程度の空腹でゆっくりジョグし、肝臓のグリコーゲン以外にエネルギーの塊で燃焼しづらい脂肪を少しでも燃焼できる体づくりなどがありますが、それは長期的に続けること。
短期的には、朝食でしっかりと糖質を取ることと、レース時にエネルギーを取ることが重要です。

今朝はビタミンカステラ2個と大福4個を頂きました。摂取カロリーは、カステラ一つ約150cal。大福約250cal。
合計1,300calです。

また、レース時のエネルギー補給としてエナジージェル3個と足攣り防止用の電解質タブレットを4個持参します。
ヴァームの顆粒とアミノバイタルはレース前の30分前を目安に飲みます。
さらに、去年10月の別海町パイロットマラソンで用意した足攣りの対処療法薬として漢方薬「芍薬甘草湯」を用意します。これは、足が攣りそうになったときに使用します。幸い去年は使用せずに済みました。

●5:40　出発

●7:30　洞爺湖町に到着

スタートは9時ですが、すでに多くのランナーが集まっています。フルマラソンのそれも規模が大きめの大会となればそうなりますね！洞爺湖町は温泉観光地で、基本的に公共交通機関は充実していません。自家用車の利用が基本になります。
駐車場は充分に用意して下さっているのですが、どうしても渋滞します。
そして、駐車場から会場までシャトルバスもあるのですが、シャトルバスが入ってこられない、駐車場部分もまた遠いです。
本日の天気は雨。気温は12℃程。半袖で大丈夫とは思いますが、風の強さによっては厳しくなりそうですね。

レースプラン

5kmごと、5:05-5:00-5:00-5:00-4:55-4:55-4:50-4:50、残りの2.195km、4:45で3:28:20です。
ここにスタート時のロス1分が加算されて、さらにコース誤差分40秒も入れます。

レーススタート！

0～10km

5:49–5:23–5:15–5:11-4:58　平均キロ5:20　予定5:05
4:55-4:55-5:01-4:58-4:54　平均キロ4:57　予定5:00

私の並んだDブロックは、申告タイム3時間～4時間。その真ん中あたりに陣取りました。
想定スタートロスは1分でしたが、40秒でスタート地点を通過。しかし、今回はスタートからの最初の7kmが、逆走しての折り返しとなるため、道路が半分に分割されます。そのためコースが今までよりも狭く、びっしり人で埋まっているためなかなか前に進みません。かなりまずい状況です。最初の5kmはキロ5:05を予定していましたが、最初の1kmはキロ5:49。Dブロックはサブ4までの人が集まっているはずなのに、サブ4ペースのキロ5:40よりゆっくりなのはどうゆうわけでしょう(汗)

まあ、サブ4で前半温存のネガティブスプリットの場合はこのくらいになるでしょうか。それにしても、最初の1kmは遅くても5:30くらいで行けると思っていただけに大誤算。しかも渋滞が解消される様子は無く気ばかり焦っていきます。そして、4kmほど走り進めてようやく渋滞が完全に解消されました。最初の5kmは予定を大幅に超過して、75秒の借金を背負うことに。
本当は20kmまでキロ5で行く予定でしたが、ほんのり早く進めて遅れを取り戻しにかかります。

5km地点辺りから冷たい雨に打たれ続けた影響でしょうか、尿意に襲われます。スタート20分ほど前にトイレを済ませていただけに驚きましたが今までフルマラソンを12回完走してきて途中でトイレに寄ったことは一度もありません。今回も収まるのではないかと淡い期待を抱きながら走り進めます。

8km地点で電解質タブレットを1つ摂取し、10km地点でエナジージェルを1本飲みます。

10～20km

4:55-4:52-4:58-4:58-4:58　平均キロ4:57　　予定5:00
4:47-4:56-4:55-4:49-4:51　平均キロ4:52　　予定5:00

10～15kmは、多少のアップダウンがありましたが、キロ5:00を超過しないように走り進めます。すでに心の中に焦りが芽生えていたと思います。また雨脚が強くなり風も強くなってきました。過酷な状態ですが、ペースを落とさないように走り続けます。
15～20kmは、上りでペースを落とさないように走っていたので、自然と下りでペース超過となり前半にも関わらず意図しないハイペースに。計画していたネガティブスプリットとは全く異なる様相となってきました。

18km地点で、電解質タブレットを1つ摂取し、20km地点でエナジージェルを飲みます。

20～30km

4:49-4:47-4:49-4:50-4:48　平均キロ4:49　　予定4:55
4:39-4:52-4:54-4:52-4:53　平均キロ4:50　　予定4:55

ここで、20km地点のトイレを利用することに。幸い空きがあるようで並ばずに済みそうです。ところがここで大事件が発生・・・。何と、ランニングパンツの紐が玉結びになってしまっていたことが発覚！！
急いで解こうとしますが、固く結ばれておりどうにもなりません。そこで最終手段として短パンだったことが幸いして横からずらして済ませることに成功！(下品な話ですみません・・・)
ここで要した時間2分50秒

スタートロスの40秒は想定内。
しかし、渋滞時のロス75秒は想定外。
そこに2分50秒のトラブル時間が加わり、いよいよ精神的に追い詰められていくことに。
急いで逆算を開始し、残り20kmをどの程度のペースで走ればサブ3.5が達成できるかを計算します。
導き出した答えは、残り22kmをキロ4:47。サブ3.5狙いのレースとしてはかなり過酷なミッション。
それでも目標を達成するため、ペースを上げていきます。

20～25kmをキロ4:49ペースで走り切り、体の状態を確認します。ここ最近の経験上、25kmあたりの疲労感でこのレースが成功するか失敗するかわかってしまうのです・・・。
導き出した答えは当然失敗です・・・。複数のトラブルを回避するため前半に飛ばし過ぎました。
本当は、ここから本格的に足を使って進めていくはずがすでに足の疲労がかなり溜まっている状態。

本来は30km以降で使うはずの足を20kmから投入してしまったので、まるまる疲労感が10km分前倒しになっています。
それでもまだ気力はギリギリ残っており、サブ3.5の可能性が残る限り諦めずに走り続けて行きます。

25～30kmはまだ距離がかなり残っているのですが、ここでペースを落とすとそのつけは30km以降にまわってくるため、ペースを落とさずに走り進めます。28km地点で電解質タブレットを1つ摂取し、30km地点で最後のエナジージェルを飲みます。

30～40km

4:56-5:01-5:11-5:18-5:19　平均キロ5:09　予定4:55
5:22-5:35-5:50-5:51-5:58　平均キロ5:43　予定4:55

足が持ったのは31kmまででした。そこからは足が重くて思うように進まず、ペースはどんどん落ちていきます。
気持ちの上では少なくとも落ちすぎないように走るものの思うように進みません。
35kmを過ぎてくると本格的に足が重くなってきたので、ついに漢方薬「芍薬甘草湯」を使用しました。
幸い足は攣ってはいなかったもののいつ攣ってもおかしくないと思ったのです。

ペースはどんどん落ちてゆき、歩きたい誘惑に駆られますが何とか遅いながらも走り進めていきます。