ナイキエアーズームペガサス37。今更レビューしてみます(笑)ナイキが繰り出す王道にして鉄板。「37」の数字が、物語る歴史と説得力。
2020年6月頃。私は息子のジャージを買うためにスポーツデポにいた。自分自身の買い物の予定はなくても、ついついランニングシューズコーナーに引き寄せられるランナーの悲しい性(笑)
通路側のゴールデンゾーンにそのシューズはあった!
見た目からしてかっこいい!
いかにもナイキらしいスタイリッシュな形。厚底シューズと見まがうばかりのミッドソールのボリューム。
「きっと、しゃれおつな人が履くのだろう自分には縁がないかな。」
と思っていると、お店の方が、
「試着だけでもぜひ!絶対に癖になりますから!!」
なんだとー、すっげー自信だな。癖になっちゃうなら、買い物の予定がない俺はなおさら履いたらダメじゃないか。
そんな屁理屈はさておき、そんなに勧められては興味わいちゃいますよね。早速、試し履きさせてもらう。
試し履き
普段は27.0cmの2E(普通幅)の私は、今回も同様のサイズをチョイス。ナイキは基本的に幅が狭いと言われていますが、このペガサス37はジャストフィット。厳密にはアシックスの2Eよりはややタイトには感じるものの十分に許容範囲内だった。
このペガサス37は4E(幅広)も用意されているのでこちらも試してみたが、これはやや広すぎる感じ。どちらも許容範囲とは思ったが、元々幅においてはタイト目に履くのが好みだった私は、2Eがいいと思った。
踵部分はがっちりとしたヒールカップではないものの、外側はしっかり固めの素材で、足をガッチリ固定してくれる。シュータン(靴舌)はかなり薄い。アッパーソールがそれほど伸縮性があるわけではないので、そこを補って足をしっかりと包み込むことに重点が置かれているようだ。
靴紐は、二段ハトメ用の穴もあって、こちらも足をしっかり固定するための配慮に余念はない。やはり、初心者から扱える王道シューズとあって、このあたりの配慮は行き届いてる。
ちょっとだけ走ってみる
店内通路を少し軽めに2~3往復ジョグ。着地と同時に雲に乗っているかのような柔らかな接地感。これは、ナイキのミッドソール「リアクト」によるもの。リアクトは、クッション性抜群で耐久性と軽量性も兼ね備えたナイキご自慢の素材。これをこれでもかと後足部に極厚に採用している。これによって、抜群のクッション性をもたらしている。着地後の蹴りだしでは、反発力で「ぐい!」と進む。
前作の36は足裏全体に配置していたズームエアーを今回は前足部にまとめて結果的に2倍に増やしたと言われいてる、ズームエアーという素材の効果だ。
ここまで安定性とクッション性、そして反発性のバランスがよく、そして重さは27.0cmで270gと軽量シューズとは言えないが、このクラスのシューズとしては及第点の重さ。これは売れますね、納得です。
前足部のズームエアー。ナチュラルな反発をもたらします。
ご自慢のリアクトフォーム。さすがに使い込んでしわが寄っていますが、まだ使えています。
これまで私はナイキのシューズを一足も持っていませんでした。うまく言葉にできないのですが、ナイキっておしゃれすぎて抵抗があったんです。でも、こんな魅力的なシューズを出されてしまっては・・・。どうしよう、今日は買い物の予定ではなかったのに。でも、なぜか気が付いた時には私はシューズを買い物かごに入れていた(笑)私のナイキデビューのシューズです。
ロードでも走ってみる
・キロ6
いい、優しい。さすが万能シューズ。後足部のリアクトが柔らかく足を包み込んでくれる。このスピードでは前足部のズームエアーは休憩。反発はさほど感じない。安定性もいい、アウトソールの縦に入った窪みの効果だろうか。まっすぐ進めてくれる感じで横ブレも感じない。
・キロ5
リアクトの柔らかさは健在。蹴りだし時にズームエアーの反発を感じるように。それもマイルドな反発なため、違和感がなく自分の蹴りだしタイミングをフォローしてくれる。
・キロ4:30
このスピードでも問題ない。足への負荷は柔らかいソールが守ってくれるし、蹴りだし時のズームエアーはいよいよ本領発揮。パン!パン!と前への推進力を生みだしてくれる。
・キロ4:00
靴は相変わらず問題ない。ただ、自分の問題で息が続かない(笑)反発力にも優れるこの靴はさほど靴の重さは感じないので、インターバル走や10km以内のテンポ走、ペース走にはよいと思う。ただし、20km以上の距離をこのペースで走れる人はこのシューズである必要は薄いと思う。
中央を大きくカットすることによって重心が安定し、軽量性にも貢献している。本当によく考えられている。
このシューズのターゲットは?
クッション性、反発性、安定性どれも高レベルのシューズのため、初心者から上級者まで幅広く使うことができる一足。
ジョギング、ペース走、インターバル走まで様々な用途で使えます。もちろん、これからランニングを始めようという方にもお勧め!
耐久性について
ジョグシューズとして、大事なことです。
私はすでに600km以上履いていますが、ミッドソールのリアクト部分にややしわがよっているものの、クッション性はまだ十分現役で使えます。アウトソールのかかと部分がかなり削れてきたので、あと100~200kmでお役御免かと考えているところ。
ただ、このシューズはかっこいいから、履きつぶした後の普段履きに使えるのも地味にプラスポイント。
かかとの外側がさすがに削れています。寿命は残り僅か。今までたくさん使ったなー。
・安定性、クッション性、反発性総じてレベルが高い、ナイキが誇る万能シューズ
・店員さんが一様に勧めてくるのには理由がある
現在は、今年に発売されたニューモデルのペガサス38 があります。アッパーが改良されて、よりフィット感が増したようです!ミッドソールには変更はありません。
ペガサス37 メンズは2E(普通幅)と一部カラーで4E(幅広)のラインナップ
ペガサス37 レディースは通常のEサイズと幅広の3Eを一部カラーでラインナップ
ペガサス38 同じくワイドサイズもランナップ